覚悟

産業カウンセラーの実習も終盤。もう残すところあと1回となってしまった。
まだまだ通い続けたい気持ち。名残惜しい。



先日の実習では、40分の面談でカウンセラー役をした。
その中で、クライエントからとてもセンシティブな話題が出た。
私はとてもハラハラして、その話題をここで出してあなたは大丈夫?と思いながら聴いた。

いつも指導者からは、クライエントの話を引き受ける覚悟が必要だと教えてもらってきた。
その場で話そうとするクライエントの覚悟を、カウンセラーが受け止める覚悟。受容し、共感する覚悟。

私には覚悟が足りなくて。
後の振り返りで、そのセンシティブな話題の部分では一切応答ができていなかったと知る。
聴いている素振りを見せているにも関わらず、聴いていいのか不安になっている、全くもって自己不一致な状態。
不安なら、聴き続けていいかクライエントに確かめたらよい、と教えてもらう。話してよいかどうかは、クライエントが決めることだと。
そもそもセンシティブなことだと思って動揺したのは私だけ。クライエントはこの場に出していいという覚悟で話している。それを引き受けることができなかったのは、私だ。


身につまされる。
私はとても弱くて、受容できるキャパもそんなにない。人の敏感な話に触れるのはすごく怖い。いつだって逃げられそうな退路を保ったまま接するから、人に深く立ち入らない。
それを、冷静さや客観的ということばで評価してくれる人もいるけど、そうじゃない。ただ怖くて、頭で想定できる範囲でしか向き合えないだけ。

レーニングを続ければ、覚悟を持って臨めるようになるのだろうか。
こんな風に、間近に指導者を前にしながらトレーニングできる機会もそうそうなくなってしまう。
もう来週が最終日。大切に過ごさなければ。